英語でスラングは覚えておいて損はない!
スラングはくだけた表現なので、スピーチをする場合、エッセイを書く場合、明らかに目上の人と話す際などには、基本的に避けておくのが無難であると言われます。しかし、だからといって学ぶ必要がないなんてことはないです。
むしろ、実際にはよく使われているけれど学校の教科書などでは出てきにくいので、別途自分で学んでいく姿勢が必要です。仮に自分が使わないにしても知っておかないと相手の言ってることが理解できないのは問題なのです。
特に、実際に良く使われている生きた英語を学びたい方にとって、英語のネイティブスピーカーが日常的に使用しているスラングを学ぶことは非常に重要です!洋画なんか見ていると、あちこちでスラングは登場します。(もちろんどのような映画かにもよりますが。)
ここでは、日常的挨拶として使える英語のスラングを
- 人と会う際
- 去り際
に分けて挨拶表現を解説していきます。
挨拶で使える英語のスラング
人と会うときに使うスラング
まずは、人と会った時に使うスラングです。”How are you?” だったり、”How’s it going” なんかの類ですね。
Wassup/Sup/Waddup
すべて、What’s up? – 「調子はどうだい?」の省略形です。
What’s up の[t]が脱落して、Wassup [wʌ́səp] になり、さらに、Wassup の[wʌ]が脱落して Sup [sʌp] のみが残った形。
What’s up の[s]が脱落した場合の、What up という言い方もあります。これを、実際の発音を反映させて、Waddup と書かれる場合もあります。ここでのddはflap Tで発音されています。簡単に言うと日本語のラ行の発音です。
What’s up? とは訳すと、「調子はどうだい。」って感じになりますが、挨拶で使われるときには、実際にあなたの調子や状況を聞いているというより、ただの会話のきっかけのフレーズとして使われることがほとんどです。
よほど何か特別なことがない限り、
Nothing much. / Not much. / Alright. (特に何もないよ。)
などで返事をします。では、例文で覚えましょう。
What’s good?
基本的に、What’s up? と同じ使われ方をします。返事も What’s up? の時と同様でOK。
挨拶としての例文から。
What’s new?
これもまた挨拶として使われる場合は、What’s up? と同じ使われ方をします。返事も同様。
What’s new は、皮肉として使う場合もあります。直訳すると、「何か新しいことでもあったの?」ですが、皮肉を込めて「いつも通りの事じゃん。」って意味で使います。
How ya been?
How have you been? の have が脱落し、you が ya へと変化した形。「元気にしてた?」「調子はどうだった?」て意味になります。この表現は、前回会ってから今回会うまでに、それなりの期間があった相手に対して使います。昨日も会ったクラスメイトなんかには使いません。
have が脱落することは結構あります。(Where have you been? ⇒ Where ya been? など)
また、you は、くだけた表現では、ya と表記することもあります。you の発音が [jə] に省略されていることに由来しています。
返事としては、自分の状況を素直に述べましょう。様々な返答が考えられますが、例を挙げると、
- Good/Fantastic/Never been better/Not bad.
- I’ve been busy working.
- I’m doing good.
質問が現在完了形ですが、文法にナーバスにならずに、フレキシブルに現在進行形で返事をしてもOKです。
What’s poppin’/shakin’/crackin’/cookin’?
これらの表現はあまり知らない方も多いのではないかと思います。すべて、What’s up? と同様の意味で使います。返事も同様です。要するに、ただの会話のきっかけのセリフです。
※Nuttin‘ は黒人に多い訛りの実際の発音を反映させた綴りです。nothin’ [nʌθən]の[θ]が[t]に変化して、さらに glottal stop として発音された形。日本語で言う「っ」みたいな発音です。
去り際に使うスラング
次に去り際に使われる表現を見てみましょう。”Goodbye” や “See you” なんかの類ですね。
Catch ya later.
「あとで会おう」って意味です。ya は you の短縮形です。
G2G/GTG (= got to go)
Got to go は「もう行かなきゃ。」って意味で使います。GTG (Got To Go の頭文字) や G2G (Got 2 Go の頭文字) はチャットやSNSなどでよく見かける表記の仕方です。
Got to go は、Gotta go と表記される時もあります。
※got to は、have got to (=have to) の略で、「~しなければならない」という意味で使います。
Have a good one.
「良い1日を。」という意味で、去り際に使います。
Peace out.
peace out は、「去る」という意味で使います。
Keep it real.
直訳すると、「それを現実にする?」って感じで良くわからないかもしれません。keep it real は、「自分自身でいる」っていう意味です。社会的プレッシャーなどに負けずに自分を見失うな、自分自身でいろ。って文脈などで良く見かけます。
まとめ
以上、挨拶に使える英語のスラングでした!
知らなかった人はこれを機に覚えてみてはいかがでしょうか?挨拶は、人と会話をする上で、ほぼほぼ避けて通れないシチュエーションなので、これだけ覚えておくだけでも使える表現のバリエーションが増えますよ!