英単語の効率的かつ効果的な覚え方
①単語を覚えるのに適した英単語帳を選ぶ
以下、単語帳を選ぶ際に目を付けるポイントをあげていきます。これらの基準を満たした英単語帳を選ぶようにしましょう。
自分のレベルにあっている
「語彙力をあげたい」と言っている人で見かけることが多いのが、自分のレベルにあってない単語帳・参考書を使ってしまっているパターンです。
ビルを建てる時に土台に脆い素材を使って適当に組み立てて、100階建てまで作ろうとしてるようなものです。土台となる基本語彙の知識があまりないまま、難しめの単語帳に手をだすと、
- 出る頻度の少ない単語の知識だけが増えるため、語彙力向上の効果が出にくい
- 難しすぎて途中で挫折してしまう
- 大体の自分の語彙力を判断しにくい
など弊害が多いです。
背伸びせずに、自分のレベルにあった単語帳であるかがまず重要な点です。
覚えるべき英単語・熟語のすべてに例文がついている
英単語を覚える際にやってしまいがちなのが、英単語とそれに対応した日本語訳だけを覚えて満足してしまうパターンです。実際にその英単語・熟語がどのようにして使われているかを知るまでが、英単語の意味を学ぶということです。
英語と日本語は、全く異なった言語なので、完全に一つ一つの単語・表現が対応して訳せるわけではありません。どうしてもニュアンスの違いというものは存在します。様々な文章・文脈で使われているところを見たり聞いたりすることで、その細かなニュアンスが分かるようになっていきます。
なので、英単語帳を選ぶ上で、常に意識しておいてほしいのが、載っている英単語それぞれに対して、最低一つは例文も載ってあることです。
発音記号とネイティブスピーカーの発音音声がついている
単語を覚える際に、視覚だけで覚えるのはあまり効率的とは言えません。聴覚にも頼り単語を覚えやすくするという意味でも、しっかりとした発音を学びリスニング力をあげるという意味でも、ネイティブスピーカーの発音を聞くと聞かないでは、雲泥の差です。英単語だけでなく、例文にも音声がついていると完璧です。
発音記号が載っていることも重要です。特にまだ英語に慣れていない学習者にとっては、音声を聴いただけでは似た音の区別がつかないことも多いです。自分なりにそれぞれの発音の区別をつけるようにするためにも発音記号の載っているものを選ぶようにするといいでしょう。
最近の単語帳には音声がついているものがほとんどだとは思いますが、念のため確認しておきましょう。
最近はPCやタブレットを用いた電子教材が増えていますが、その中でも私が特にオススメしたい単語帳が、旺文社の英検ネットドリルです。英検受験では誰もがお世話になるであろう旺文社の「英検でる順パス単」「英検予想問題ドリル」「英検全問題集」の5級~準1級までの全24種類の教材がすべて収録されています。1級以外のレベルの単語をすべて網羅できるわけです。レベル的に難関大を含めた大学受験に必要な語彙はここに収録されている単語を身につけておけばバッチリです。さらに、単語帳以外に問題集もついているので、特に英検受験者には必須アイテムです。英単語の和訳をワンクリック表示できたり、発音・リスニングのワンクリック視聴、問題の自動正誤判定、解答・解説の自動表示など、一回一回CDを聞いたり、解答・解説集の該当ページを探す手間が省けます。
圧倒的に学習効率を上げることが出来るので、PCやタブレットを持っていて単語帳に迷っている人は是非利用してみてはいかがでしょうか。
②先にいつ頃までにその単語帳を一周するのか計画を立てる
勉強一般に言えることですが、自分がいつまでにどのレベルに達しているのかを計画することは大事です。
特に、既に日程が決まった試験のために勉強している人、留学などである日までにある程度の語彙力をつけておきたい人などには絶対に意識してもらいたいポイントです。
特にいつまでにという期限がない人にとっても、ただがむしゃらに勉強するよりも、計画を立てて勉強することで、英単語帳を覚えてくという行為を自分の日常生活の中にルーティーンとして組み込むことになるので、習慣化しやすくなるというメリットがあるので、計画は立てるようにしておきましょう。
計画を立てる際に一つ注意していただきたいのが、キツキツの超ハードな計画にしてしまわないようにすることです。割と単語帳を買ってすぐの頃なんかはモチベーションが高いため、一日で何十ページも進めていくようなスケジュールを組んでしまったりしがちです。ある程度ゆとりをもった学習計画を立てるようにしましょう。継続していくのにハードすぎると、勉強自体やめてしまうという事態になりかねないので。あくまで現実的に余裕のある計画を立て、余裕のある日や気が向いた日に、次の日の分もやってしまうといったスタンスをとることをオススメします。
③インプット(ペンと口を動かす)
やっと英単語を覚えていく勉強に突入です!
特に英語初心者には強調して言いたい事なのですが、英単語を覚える際に、「何となく見て覚える」のはやめておきましょう!この手法で単語帳をどんどん進めていっても、覚えた気になってしまうだけのことが多いです。
初めて見る英単語を覚えていく際には、以下の三つのポイントを意識して覚えていきましょう。
- ペンを動かす → 実際に自分がその単語のスペルが書けるようにする
- 発音はカタカナではなく発音記号で覚える → 正確な発音を覚えていないと後々苦労してしまう
- 音声を聴きながら声に出す → 覚えようとしている発音を体に染み込ませる
まず、ペンを動かす理由についてですが、人間の脳って意外と、”できるつもりになっている”ことが良くあります。英単語を軽く見ただけで、スペルも書ける気になってしまうことがあるんですよ。私自身も、英検対策で何度も書いて覚えた単語は頭に入ってきやすい印象がありました。
発音記号で英単語の発音を覚えていくと聞くと、英語初心者からすると、「そんなことやっていたら日が暮れてしまう」と思われるかもしれません。でも、長い目で見た場合、初めて英単語を覚える時点で、カタカナ英語は卒業しておくべきだと思います。私自身も、もともとは、発音は「何となく」で覚えていた時期がありましたが、リスニング力があまりないことや、自分の発音が思ったよりも相手に通じにくいことなど、その後英語学習をしていくにつれ、色々と問題点がでてきました。短期間で見ると、そんなに大きな効果が表れるわけではないですが、長い目で見た場合、自分の英語力を伸ばす際に発音という壁に当たってしまうので、最初は、少し苦労するかもしれませんが発音記号に慣れていきましょう。
④音声を用いてもう一度
この段階で今日覚えるべき英単語は一段階終えた状態です。最後に今日学んだ英単語部分の音声を聞きながら英語でシャドーイングして、覚えた単語のおさらいです。
英単語部分の英語音声の後に自分で発音、例文部分の後に自分で発音します。
英単語や例文を発音した後に、日本語訳までをすべて口に出す必要はありませんが、頭の中でその英単語・例文がどういう意味だったかはしっかり思い出してください。ただの発音練習にしてしまうともったいないです。
手間がかかるなと思ってしまう方もいるかもしれませんが、その日のうちに学んだことを一度復習することは、脳への知識の定着という意味ですごく重要なので頑張ってみてください!